早起きは三文の徳(得)――かつては早起きの…
早起きは三文の徳(得)――かつては早起きの効用がしばしば言われたが、なぜか近ごろ、あまり聞かれない。特に東京は「生活の24時間化」が進んでいるため、朝の時間が特別視されなくなったからかもしれない。
そうであっても「(早起きで)朝に強い光を浴びると一日が爽快に過ごせる」「前向きに生きる土台が得られる」(山元大輔著『睡眠リズムと体内時計のはなし』)のは確かなようだ。
「体内時計」は各人の体にちゃんと備わっており、さまざまな生体リズムを調節している仕組みが、最近よく分かってきた。規則正しい生活でそれを乱さないことが心身の健康を維持する秘訣(ひけつ)でもある。
「“元祖朝活!”で、朝のパワーをもらおう!!」を謳(うた)い、毎朝6時半から1時間、何カ所もの会場でセミナーを開き、経営者同士のコミュニケーションの場を持っているのが東京都倫理法人会。同会は「活力ある朝礼」も奨励している。
先日「第10回活力朝礼コンテスト」が開かれ、予選を勝ち抜いた企業・団体の職員たちが朝礼を実演し、一体感を競って気勢を上げた。「朝を制するものはすべてを制する」(同会の石渡光男会長)は至言である。
もちろん体内時計は、大人だけでなく子供の体にもちゃんと備わっている。きょうから7月、学校の夏休みが間もなく始まる。羽目を外し過ぎて体内時計が狂ってしまわないよう、規則正しい生活を励行させたい。