成田空港に「大賀ハス」の池が完成


2000年前の実に由来、日本庭園風に整備

成田空港に「大賀ハス」の池が完成

 成田空港第1ターミナルビル前に22日、古代の地層から発見された約2000年前のハスの実に由来する「大賀ハス」を浮かべた池が完成し、関係者が出席して記念式典が行われた。

 ハスの実は植物学者の大賀一郎博士(1883~1965年)が51年、千葉市花見川区の東京大学検見川厚生農場(当時)の遺跡発掘現場で発見。3粒の実から1株が成長し、翌52年7月、初めて花をつけた。根や実は国内各地やアジア諸国などに贈られ、友好や平和のシンボルとなっている。

 池は約100平方メートルで、周囲に竹などを植えて日本庭園風に整備。蓮文化研究会(東京都杉並区)などからハスの育成に関する指導を受けた。式典で成田国際空港会社の夏目誠社長は「海外からのお客さまが増える2020年東京五輪に向け、成田の新しい『おもてなし』の形として楽しんでいただきたい」とあいさつした。