「グルメ猫」、空港の泥棒猫が一躍人気者に
ウラジオストクの国際空港内の鮮魚店を荒らし被害は12万円
ロシア極東ウラジオストクの国際空港内にある鮮魚店に野良猫が忍び込み、魚を食い荒らして6万ルーブル(約12万円)相当の被害が出る騒ぎがあった。猫は捕獲されたものの、その愛くるしさに引き取り希望者が殺到。思わぬ形で人気者となった。
騒ぎがあったのは11日未明。空港内で極東名産の魚介類を売る店で、陳列台に雌猫がいるのが見つかった。ヒラメやイカを食べたり、パック詰めの商品を破ったりと、被害は甚大。店と空港会社は、互いの不注意が原因と非難し合った。
小さな「泥棒」はお縄になったが、そこは猫好きのロシア人。全土から「引き取りたい」との声が寄せられた。結局、地元のアイスホッケーチームが里親となり、被害店にチームのグッズで「損害賠償」することになった。
モスクワで有名な「猫サーカス」も里親に名乗り出て「6万ルーブルで引き取り、入団させる」と息巻いたほど。インターネット上では、勝手に「グルメ猫」「空港に潜んでいたから(米中央情報局の元職員)スノーデン」などと名付けられている。(モスクワ時事)