ホンダ、小型ビジネスジェット機日本投入へ
20年東京五輪めど、日本の顧客からも高い関心
ホンダは、米国で製造する小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」(最大7人乗り)を、東京五輪が開催される2020年をめどに日本に投入する検討を始めた。航空機事業子会社「ホンダエアクラフト」の藤野道格社長が13日、明らかにした。
ホンダジェットは1機450万ドル(約5億円)。来年に納入を開始し、当面は欧米で企業の幹部や富裕層向けに販売する。日本市場への投入計画はなかったが、政府が五輪に向けて主要空港でプライベートジェット機を受け入れる設備を整備し始めたため、「チャレンジできる」(藤野社長)と判断した。
藤野社長によると、既に日本の顧客から高い関心が寄せられており、出張者の利用が多い東京-札幌便などで企業幹部らの需要が見込めるほか、「沖縄ハネムーンツアーなどいろいろなアイデアを考えている」という。
グリーンズボロにあるホンダジェットの工場の生産能力は、17年に年80~100機に引き上げる方針。「5年後には単年度での黒字化を目指す」(藤野社長)としている。(グリーンズボロ〈米ノースカロライナ州〉時事)