「秋天を支ふものなき日本海」(澄月黎明)…
「秋天を支ふものなき日本海」(澄月黎明)。秋空の下、カサカサという音がすると思ったら、枯れ葉を掃いている人がいた。どうやら桜の葉が多いらしい。
桜の花は色づくと、すぐに散ってしまう。同じように紅葉もいさぎよいので、すぐに枯れ葉で公園が埋まってしまうのだろう。
秋晴れの日は、家でごろごろしているのはもったいない。そんな時は、散歩に最適である。と思っていたら、考えることは皆同じようで、そぞろ歩きする人をよく見かける。
その中に、犬を2匹連れている高齢者がいた。会社勤めを終えて、悠々自適の生活を楽しんでいる風だった。気になったのは、その犬が胴に腹巻きのような衣服を着けていること。寒さ対策なのかと思ったが、カラフルなのでファッションということかもしれない。
ペットも、単なる動物というよりは、自分の子供のように愛する飼い主が増えているのだろう。そう思って見ると、犬も人間のような表情をしている気がする。少子高齢化によって、これからもペットを飼う家が増えこそすれ、減ることはないだろう。何となく寂しい気分になるのは、気流子も同じ高齢者のせいか。
公園にはノラネコも数匹居着いているのだが、最近あまり見かけなくなった。朝夕の寒さに、ねぐらでごろ寝をしているのかもしれない。秋は過ごしやすい季節だが、次に控えている冬を意識せざるを得ないこの頃である。