京料理が「おもてなし部門」のグランプリ
日本人初、仏「国際ガストロノミー学会」
食文化の保護と発展を目指す「国際ガストロノミー学会」(本部フランス)は18日、京料理店「一子相伝なかむら」(京都市)の女将を務める中村登代子さんに、「おもてなし部門」のグランプリを授与した。日本人のグランプリ受賞は初めて。
なかむらは京懐石の伝統を受け継ぐ高級店で、飲食店の格付け本「ミシュランガイド」でも三つ星の評価を受けている。中村さんは「ただ一生懸命にしてきたことが、このようになっていいのかと思っている。どうしていいか分からないぐらいうれしい」と喜びを語った。
ガストロノミーは仏語で「美食学」を意味する。グランプリは1990年に始まり、今年で25回目。これまでにフランス料理のアラン・デュカス氏ら世界的な料理人が受賞している。