広島へ「東北からの恩返し」


宮城・岩沼市から派遣の社協職員が広島で支援

広島へ「東北からの恩返し」

広島市安佐南区のボランティアセンターでボランティア作業をする宮城県岩沼市社会福祉協議会の千葉俊夫さん=8月30日、広島市安佐南区八木

 「今までの支援に報いたい」。広島市の土砂災害では、宮城県岩沼市の社会福祉協議会(社協)から派遣された職員2人が、東日本大震災での恩返しをしようと、ボランティアセンターの運営支援に汗を流している。

 岩沼市社協は東日本大震災の際、広島県内の各社協から派遣された延べ約60人の職員から、約7カ月間にわたりさまざまな支援を受けた。広島で大きな被害が出ていると知り、「今度はこちらの番。できる限りの力で、今までの支援に報いてこい」と、千葉俊夫さん(65)ら2人が8月26日に送り出されたという。

 参加者の受け付けや用具の清掃など、ボランティアセンターで休む間もなく作業する千葉さん。「災害の種類は違っても、大変な思いは皆同じ。できることは何でもする」と意気込む。4日まで活動する予定で、必要に応じ後任と交代する。