吉永小百合さん作品、特別グランプリ受賞
モントリオール映画祭、日本2作が受賞
東映などに2日入った連絡によると、カナダで1日まで開かれていた第38回モントリオール世界映画祭で、吉永小百合さん企画・主演の「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)が最優秀作品賞に次ぐ審査員特別賞グランプリを受賞した。日本作品の同賞受賞は2011年の「わが母の記」以来。また、「そこのみにて光輝く」の呉美保監督が最優秀監督賞に選ばれた。
「ふしぎな-」は、吉永さんが初めてプロデュースを手掛け、海岸沿いの静かな集落を舞台に、吉永さん演じるヒロインが営む喫茶店に集う人々の姿を温かく描いた。先月下旬に急死した俳優の米倉斉加年さんも出演している。同作はキリスト教関連団体が選出するエキュメニカル審査員賞も受賞した。
「そこのみにて-」は故佐藤泰志氏の同名長編小説を映画化。主人公の男女を綾野剛さんと池脇千鶴さんが演じた。
授賞式に参加した吉永小百合さんの話 本当にみんなで作り上げたものなので、映画に対して感動したと言ってくれたことが何よりもうれしい。一番にきゃーと言ってしまって、ちょっと恥ずかしかったんですが、最高の気分でした。世界でこの映画が上映されたらどんなに良いだろうかと思っています。