日本男子が完全アウェーで大逆転
世界柔道団体戦で金メダル、プーチン大統領が見守る
相手は地元ロシア。しかもプーチン大統領が畳のほぼ正面から見守るという完全アウェー。日本男子が見事な逆転劇を演じた。
絶体絶命の状況に追い込まれた。66キロ級で3連覇を果たした海老沼が1人目で一本負け。大野も逆転負けを喫した。判定も地元有利に見え、完全な技でポイントを奪うしかなかった。
奮起したのは個人戦でメダルなしに終わった永瀬とベイカー。異様な雰囲気と重圧に負けず、永瀬は延長で一本、ベイカーも有無を言わせず抑え込んだ。大将戦の勝負に持ち込むと、100キロ超級で銀メダルを獲得した七戸が奮闘。序盤の大内刈りはノーポイントの判定も、もう一度仕掛けた大内刈りで技ありを奪い、残り1分21秒、縦四方固めで決着をつけた。
井上康生監督は「全員でメダルを持って帰れるようにしたい」と意気込んでいた。たくましさを実感させる金メダルとなった。(チェリャビンスク時事)