鳥取県、運転免許の合宿生に食事会
鳥取に親しみを持ち「次はドライブで来てね」
鳥取県は、県内の自動車学校に免許合宿で滞在している学生らに対し、地元の食材で県の魅力をアピールする食事会「食のみやこ鳥取県の夕べ」を始めた。県外からの合宿生が多いことから、鳥取に親しみを持ち、スマートフォンなどで情報発信してもらうとともに、免許取得後にはドライブなどでまた訪ねてもらう狙いがある。
県には、普通免許の取得を目指し、合宿生が年間約1万人訪れる。全国でも4位の数で、関西圏からのアクセスが便利なためか、多くが夏休みなどを利用した県外からの大学生という。
7月末に開いた「夕べ」の初回は、仮免許試験を終え一息ついた学生を近くの店に招き、特産の白イカや「もさえび」「砂丘らっきょう」などを振る舞った。「甘い」と好評だった白イカは、新鮮なげそがレモンをかけると動きだし、珍しそうに動画で撮る学生もいた。
県はフェイスブックやツイッター、LINEなどで画像や感想コメントを送信してもらう考えで、「魅力情報発信コンテスト」と題し、PR力が高い情報発信をした人にはプレゼントを贈る。
今年度はモデル事業として、鳥取市内1校を対象に、合宿生の滞在期間に合わせ2~3週間に1回実施。計500人程度の参加を見込む。反応を見ながら他校にも広げたい考えで、同県食のみやこ推進課は「鳥取のファンになっていただくいい機会。地元のものを食べて、おいしさを実感してもらいたい。またドライブで観光に来てもらえるとうれしい」と話している。