安倍首相、テオティワカン遺跡を見学


古代遺跡「太陽のピラミッド」で「脱デフレ」願う

安倍首相、テオティワカン遺跡を見学

テオティワカン遺跡のピラミッドを登る安倍晋三首相とペニャニエト・メキシコ大統領(右)=26日、メキシコ市郊外(EPA=時事)

 安倍晋三首相は26日(日本時間27日)、メキシコ市郊外のテオティワカン遺跡を昭恵夫人と共に訪れ、ペニャニエト大統領夫妻らの案内で紀元前2世紀ごろに築かれた古代都市を見て回った。

 頂上まで登ると願いがかなうとされる「太陽のピラミッド」では、高さ60メートル以上の急な石段を登り切った首相。記者団から「何を願ったか」と聞かれ、「デフレ脱却、地方再生を願った。ぜひかなえさせたい」と力を込めた。

 2004年に同地を訪れた小泉純一郎首相(当時)もこのピラミッドに登り、与野党の抵抗が強かった郵政民営化の実現を「願かけ」。その後、民営化を争点にした05年衆院選で勝利した。

 安倍首相夫妻はこれに先立ち、メキシコ市内の国立人類学博物館を視察。マヤ時代の「パカル王のひすいの面」やアステカ文明の「太陽の石」などを鑑賞した。(メキシコ市時事)