ぺんてるとキヤノンMJ、解体校舎で思い出づくり
支援の第1弾は豊島区立池袋第三小学校、壁画をポスターに
文具大手ぺんてる(東京)とキヤノンマーケティングジャパン(MJ)が、老朽化で取り壊される小学校の校舎での「思い出づくり」を支援する取り組みを始めた。絵の具などで制作した壁画をカメラで撮影し、大判ポスターにして新校舎に飾ることをサポート。両社の社会貢献プロジェクトとして、今年度中に東京都内など計7校で実施し、2015年度に全国に拡大したい考え。
支援の第1弾となったのは、東京の豊島区立池袋第三小学校。築48年の校舎が今秋に取り壊されるのを前に、児童が6月、ぺんてる提供のクレヨンや絵の具で校舎の壁に絵を描いた。その制作過程を「カメラマン」の児童がキヤノンMJの一眼レフカメラで撮影。今後、同社がフォトブックや大判ポスターに仕上げる。
池袋第三小学校の和田幹夫校長は「企業の支援でダイナミックな取り組みができた」と感謝する。ぺんてる経営戦略室の末岡淳史係長は「児童や教員、保護者、卒業生を結び付ける絆となってうれしい」と話している。