米国で「ドラノミクス」を


放映控え日系企業に協力訴え

米国で「ドラノミクス」を

米国進出に当たり、日系企業に協力を訴える藤子・F・不二雄プロの篠田芳彦常務とドラえもん=20日、米カリフォルニア州トーランス(時事)

 日本の人気アニメ「ドラえもん」が7月から全米で初めてテレビ放映されるのに合わせ、藤子・F・不二雄プロの篠田芳彦常務ら関係者が20日、ロサンゼルス郊外トーランスを訪れ、知名度向上へ日系企業に協力を求めた。

 広告や販売促進のキャラクターにドラえもんを使ってもらおうというもので、篠田常務は「北米の地に根付かせてほしい」と訴えた。また、ライセンス事業を担う小学館集英社プロダクションの中沢利洋取締役は「アベノミクスならぬ『ドラノミクス』を」と、ドラえもんを利用した企業戦略の採用を説いた。

 ドラえもんは40カ国以上で放映されてきたが、文化の違いのほか、娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーの牙城であることも影響し、米国へは進出の機会がなかった。今回、ディズニーの協力が得られたことで、「満を持して乗り込む」(関係者)ことになった。

 箸がフォークに、焼き芋がポップコーンになっており、現地向けに「マイナーチェンジ」されたドラえもん。米国の子供に受け入れられるか注目される。(ロサンゼルス時事)