勝みなみ、圧巻の10バーディーで予選通過へ


ワールドレディースゴルフでツアー史に残る快記録

勝みなみ、圧巻の10バーディーで予選通過へ

18番でバーディーパットを決め、ガッツポーズする勝みなみ=9日、茨城GC西

 高校1年生を翻弄(ほんろう)した前日の強風がピタリとやんでいた。2日目の午前組。15歳の勝がツアー史に残る快記録をつくった。

 国内メジャー大会では、プロを含めて1ラウンドの新記録となる10バーディー。7アンダーの65は、アマチュア選手のメジャー大会1ラウンド最少ストローク記録で、従来を2打更新した。持ち前の攻めるゴルフでぐいぐい伸ばし、自己採点は100点満点。「すごく自信になった」と笑顔がはじけた。

 11ボギーをたたいた初日ラウンド後の練習で、パットを修正。3週前にツアー史上最年少優勝を決めたグリーン上の感触を思い出した。打ってすぐに顔を上げていたのを、1秒ぐらいたってからの動作に直すと「落ち着いて打てるようになった」。後半の7バーディー奪取に「違う人みたいでした」とはにかんだ。

 ロングパットのラインが「きょうは見えた」と言い、2、14番で約10メートル、18番では13メートルのバーディーパットを沈めて大歓声を浴びた。初日は82と崩れて115位。頭の中を切り替え、同組の宮里藍と森田から「たくさん吸収できれば」との姿勢で臨んだところが、2日目の主役になった。集中して波に乗れば、プロをしのぐ潜在能力を証明。ただ者ではないことを改めて印象付けた。