抑えのエース健在、心強い上原の復帰


米大リーグ、レッドソックスの上原が復帰戦でセーブ

抑えのエース健在、心強い上原の復帰

ホワイトソックス戦で3セーブ目を挙げ、ガッツポーズするレッドソックスの上原=17日、シカゴ(AFP=時事)

 米大リーグ、レッドソックスの上原浩治投手が17日、シカゴで行われたホワイトソックス戦で8日ぶりに登板し、今季3セーブ目を挙げた。11日に右肩の張りを訴えてから慎重に調整してきた抑えのエースが、復帰戦でしっかり結果を出した。

 2点リードの九回を1安打無失点、1奪三振。危なげなく13球で締めたが「怖さがあって、どうしてもブレーキをかけてしまう。自分の投球フォームではないな、と思いながら投げていた」と打ち明けた。右肩の不安を拭い去るには「投げていかないと駄目でしょう」。完全復活には、さらに実戦を重ねる必要があると説明した。

 ただ、張りを感じてから無理をしなかったことが早期復帰につながったのは確か。レンジャーズ時代の2012年には右広背筋を痛めて約2カ月半、戦列を離れた苦い経験があった。だからこそ、「投げようと思えば投げられたが、そこは自分でストップをかけた」。

 チームは上原不在の間、12日から3連敗。16日のホワイトソックス戦で延長十四回の末に連敗を止めたが、十一回には上原の代役ムヒカが救援に失敗していた。ファレル監督は「彼が戻ってきたのは何よりだ」と胸をなで下ろす。チームにとっても心強い復帰となった。(シカゴ時事)