米首都ワシントンで「全米桜祭り」の開会式
2000人が102年目の春の到来を祝う
米首都ワシントンで22日、毎年恒例の「全米桜祭り」の開会式が行われた。会場には約2000人が詰め掛け、日本から桜の寄贈を受けてから102年目の春の訪れを祝った。4月13日まで各所で日本文化を紹介するイベントが行われ、約150万人の人出が見込まれている。
開会式では歌手の夏川りみさんやジュディス・ヒルさんらが両国を代表してパフォーマンスを披露。佐々江賢一郎駐米大使は「私は恐らく桜の季節の交通渋滞を喜ぶ唯一の人間だ。すべての人に桜の美しさと日本の文化を楽しんでほしい」と冗談交じりにあいさつし、会場を沸かせた。
ワシントンのポトマック川沿いには、日本が寄贈したソメイヨシノなど約3770本の桜が植えられ、日米友好のシンボルとなっている。今年は祭り期間中にも降雪が予報されるなど寒さが厳しく、満開は例年より遅めの4月8日以降になりそうだ。(ワシントン時事)