警視庁、動物霊園で捜査貢献した警察犬の慰霊祭


鑑識課員ら26人、慰霊碑を前に冥福祈る

警視庁、動物霊園で捜査貢献した警察犬の慰霊祭

 警視庁の犯罪捜査に活躍した警察犬の慰霊祭が21日、動物霊園の「東京家畜博愛院」(東京都板橋区舟渡)で営まれた。鑑識課員ら26人が慰霊碑を前に手を合わせ、冥福を祈った。

 新たに慰霊碑に名前が刻まれるのは、「イグナッツ号」と「ユンボー号」。昨年10月に11歳で死んだイグナッツ号は、強制わいせつ事件の犯行現場を特定し犯人逮捕に貢献するなど501回出動し、計36回表彰を受ける活躍だった。

 釣宏志鑑識課長は「(警察犬は)同じ目的を持つ仲間。鑑識課の一員として労をいとわず、実直に職務に励んでくれた。『本当にありがとう。ご苦労さま』という気持ち」と話した。

 同院には216頭の警察犬が眠り、1968年に警察犬慰霊碑が建立されて以来、毎年春と秋に慰霊祭が行われている。