流行語大賞は「リアル二刀流/ショータイム」
五輪パラ・コロナ関連が入選、「うっせぇわ」「親ガチャ」も
今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2021ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日、東京都内で発表された。年間大賞に米大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手の投打にわたる活躍を表した「リアル二刀流/ショータイム」が選ばれた。
大谷選手は先発投手と指名打者を兼ねる「二刀流」で躍動。投手として9勝、打者で46本塁打、100打点などを記録し、ア・リーグMVPに満票で選出された。米解説者が「イッツ、ショー(翔)タイム!」と叫ぶ熱狂ぶりが伝えられ、活躍だけでなく球場でごみを拾う姿や審判への敬意ある振る舞いも話題となった。
トップテンには、東京五輪・パラリンピック関連が複数入選した。初採用されたスケートボードの解説で独特の語り口を披露したプロ選手、瀬尻稜さんの「ゴン攻め/ビッタビタ」、ボッチャ金メダリスト杉村英孝選手の得意技「スギムライジング」、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長をやゆした「ぼったくり男爵」が入った。
新型コロナウイルス関連では、人出の様子を表す「人流」と食事マナーとして呼び掛けられた「黙食」が選ばれた。
このほか、高い歌唱力と刺激的な歌詞が評判となったAdoさんの「うっせぇわ」、子が親を選べないことをカプセル入り玩具の販売機に例えた「親ガチャ」などが選ばれた。
新語・流行語大賞は今年で38回目。30語の候補の中から杏林大教授の言語学者、金田一秀穂さん、歌人の俵万智さん、コラムニスト辛酸なめ子さんら7人の選考委員がトップテンと年間大賞を選定した。