日本一の高層ビル「あべのハルカス」全面開業
高さ300メートル、近畿日本鉄道が1300億円を投じて建設
高さ300メートルの日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)が7日、全面開業した。これまでの最高である横浜市の「横浜ランドマークタワー」(296メートル)をわずかに上回る。運営する近畿日本鉄道が約1300億円を投じて建設。百貨店やホテル、美術館、オフィスなどが入居し、一日約13万人、年間約4740万人の来場を見込んでいる。
ビルは地上60階、地下5階。7日は集客の中核となる展望台「ハルカス300」とホテルがオープンした。先行して開業した百貨店「あべのハルカス近鉄本店」は国内最大規模の売り場面積を持つ。
開業イベントでは近鉄の小林哲也社長や地元の子どもらが一斉に全長約3000メートルのテープカットを行った。同社によると「日本一長いテープカット」で、幅約20~30センチのテープを60階の展望台から地下1階、近隣施設までつなぎ合わせた。
テープカット後、小林社長は記者団に対し「高い所から俯瞰(ふかん)することは人の気持ちを前向きにさせる。『よし、もう一度』という気持ちになって楽しんでもらいたい」と語った。
また展望台一番乗りとなったさいたま市から来たアルバイト、久保雅実さん(31)は6日午後10時半から並んだといい、「本当にすごくて絶叫した。東京スカイツリーにも負けていない」と興奮気味に話した。