円安・五輪・和食の無形文化遺産で日本に好機
ニューヨークで観光客誘致イベント「ジャパンウィーク」
日本が官民挙げて米国からの観光客誘致を目指す「ジャパンウィーク2014」が6日、ニューヨーク中心部のグランドセントラル駅で3日間の日程で開幕した。今回で3回目だが、円安効果に加え、2020年の東京五輪開催が決まり、和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるなど、日本への関心が高まっている。
訪日外国人が史上最多となった昨年、米国からの訪問者は前年比10%増の80万人。日本政府はこれを20年には100万人に増やしたい考えで、政府観光局の田中由紀ニューヨーク事務所長は「中間所得層や、日本での乗り継ぎ客などに幅広く働き掛けたい」と語った。
会場では、日本各地の紹介に加え、弁当販売や日本酒の提供、さらに伝統工芸品なども展示。駅の近くに勤務するクリスティーン・カートンさんは「多くの情報が得られ、また日本に行きたくなった」と笑顔で答えた。(ニューヨーク時事)