真鍋淑郎さんの同級生「淑やん、夢のようだ」
「地元の誇り」、当時から勉強熱心で負けず嫌いな一面も
米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎さん(90)のノーベル物理学賞受賞が決まったことを受け、出身地の愛媛県四国中央市で同級生だった大岡武重さん(89)が6日、取材に応じ、「夢のようだ」と喜びを語った。
新宮尋常高等小学校で机を並べた仲。大岡さんは「同級生でこんな素晴らしい賞をもらう人がいるなんて夢のようだ」と喜び、「世界的に有名になって地元の誇り」と胸を張った。
当時から勉強熱心だった。「成績はトップクラスで尊敬されていた。近所の子が遊びに誘っても、『勉強しているから後で』と断るぐらい」と明かす。負けず嫌いな一面もあり、勉強でも運動でも一番になりたがったという。
真鍋さんは旧制三島中(現三島高)時代、毎年のように来襲する台風に、周囲が「被害が大きくて大変だ」と漏らす中、「台風がもたらす雨の恵みは大きい」と語っていたという。大岡さんは「昔から何かを成し遂げる雰囲気があった」と振り返る。
20年前、地元に帰ってきた際に同級生10人ほどが集まり再会した。会話の内容は忘れたが「気さくだった」人柄は覚えている。亡くなった同級生も多いが、テレビのインタビューに答える姿に「健康そうで安心した」と話す。「自分もがんばらなきゃ」と元気をもらった。次に会う時は「淑やん、おめでとう」と声を掛けたいという。