バドミントン桃田賢斗、快勝で頂点に向け第一歩
遠回りして迎えた初の五輪、金メダルへ強気の姿勢で挑む
遠回りをして初めて迎えた五輪。初戦に臨んだ桃田には「やっとこのコートに立てる」と込み上げるものがあった。頂点に向けての第一歩は2-0で快勝。「しっかり集中して自信を持ってプレーできた」と胸を張った。
メダル候補だった2016年リオデジャネイロ五輪は、違法賭博関与が発覚して出場の道が閉ざされ、東京五輪も1年延期。やっとたどり着いた舞台だったが、2日前の開会式で五輪旗を運ぶ役割を担った時の方が「全然緊張した」という。ラリーを丁寧に重ねて格下の米国選手のミスを誘い、強打を放ってネットに詰める攻撃的な姿勢も。コロナ禍で実戦不足の懸念がある中、「相手どうこうより、自分のプレーを出すことを心掛けた」と手応えが残った。
最も輝く色のメダル獲得を公言して臨む大舞台。「遠慮して金メダルを取る選手はいないから」。強気の姿勢で、重圧との闘いにも挑む。