楽天の則本昂、要所を抑え1ヵ月ぶりの白星
粘り強く7回3失点、121球の「頼もしいピッチング」
5500人の学生が招待されるなど、本拠地に開幕3連戦以来となる1万人超の観客が集まった一戦。楽天の則本昂が7回3失点で1カ月ぶりの白星を手にし、ファンに勝利を届けた。
4月7日を最後に白星から遠ざかっていたが「水曜日のローテーションは他球団もいい投手が多かった。(4試合で1敗と)負けが付かなかった試合が多い」と前向きに捉えていた。
この日は制球に苦しみ走者を出しても、要所は抑えた。「真っすぐ自体は悪くなかった。そことフォーク、スライダーの組み合わせが良かった」。緩急を付け、粘り強く投げ続けた。
フォークの精度は試合を重ねるごとに向上。使う比率も増え、投球に幅が出てきている。七回に1点差に迫られた直後には、その球種で強打者の中村から10個目の奪三振。121球を投げ切った。
石井監督が今季、先発陣に求めるのは「7回、120球」を投げること。仕事を全うした右腕に、指揮官は「ノリ(則本昂)くらいのクラスの投手は七回を投げ切ってくれることがすごく大事。頼もしいピッチングをしてくれた」と評価した。