エンゼルスの大谷翔平、「重い体」で効率良く
普段より球威なくもしっかりした制球で10奪三振の快投
エンゼルスの大谷は、登板前に「体が重い」と感じていたという。同地区のチームとはいえ、敵地ヒューストンは本拠地アナハイムと2時間の時差がある。本人も調整が容易ではないことに言及したが、今回はそれが奏功した。
最速は99マイル(約159キロ)だったが、力みのないフォームから投じるボールはしっかりと制球されていた。「投球動作的にも効率良く投げられた」。7回4安打1失点、10奪三振の快投だった。
一回先頭にいきなり単打を浴びたものの、続くディアスは外角低めへの速球、ブラントリーはスプリットで連続三振に仕留め、4番アルバレスは内野ゴロ。今季の登板は決まったように立ち上がりで苦しんでいたが、この日は無難に切り抜けた。
普段より球威がない分、五回にはタッカーに外角直球を流し打ちで左翼スタンドに運ばれる一発を浴びたが、失点はこの1点だけ。「投げている感覚は悪くなかったので、どの球種もいいところに行っていた」
八回には、直後の攻撃で打順が回ることからメジャーでは初めて投手から外野守備に回った。勝ちには直結しなかったが、収穫の多い一日となった。(ヒューストン時事)