高齢者接種東京・大阪会場の予約、ネットに限定
17日に受付開始、電話は相談に限定、「落ち着いて予約を」
防衛省は12日、自衛隊が24日に始める東京と大阪の大規模会場2カ所での新型コロナウイルスワクチン接種について、17日から専用サイトと通信アプリ「LINE」で予約を受け付けると発表した。対象は原則として自治体から送付された接種券を持つ65歳以上の高齢者。電話は接種に関する相談に限り、予約は受け付けない。
混乱を避けるため、対象地域は徐々に広げる。24~30日は東京都23区と大阪市の居住者に限定。31日~6月6日は東京都と大阪府全域に広げ、同7日以降は埼玉、千葉、神奈川、京都、兵庫の1府4県を加える。接種可能となる1週間前から予約できる。
会場は東京が大手町の合同庁舎、大阪は大阪市北区の府立国際会議場。期間は8月24日までの3カ月間。土日・祝日を含め午前8時から午後8時まで対応する。1回目の接種を受けた人は2回目も同じ会場で予約できる予定だ。
また、住民票がなくても居住実態があれば接種の対象とする方針。予約がキャンセルされることを考慮し、当日予約についても今後検討する。
防衛省は、全国から集めた医官約80人、看護官ら約200人を会場に派遣。1日約200人の民間看護師の派遣も受け、1日当たり最大計1万5000人(東京1万人、大阪5000人)への接種を見込む。
中山泰秀防衛副大臣は記者団に、「十分な量のワクチンを確保、提供していくので落ち着いて予約を入れていただきたい」と呼び掛けた。