イオン、地域最大規模のベトナム１号店オープン
地上４階地下１階、「アジアシフト」を強化
来店客でにぎわうイオンのベトナム１号店＝１１日、ホーチミン市（時事）
イオンは１１日、ベトナム１号店の「イオンモール・タンフーセラドン」をホーチミン市内にオープンした。海外ではマレーシア、中国に次ぐ３カ国目の大規模商業施設で、経営戦略に掲げる「アジアシフト」を強化する。経済成長が続くベトナムにとっては、外資が利用する「低賃金の工場」から「消費市場」へと移行する象徴的な動きと言える。
１号店は地上４階、地下１階で、商業施設面積は約５万平方メートルと地域最大規模。核店舗の総合スーパー「イオン」と、約１２０の専門店で構成する。ベトナムでは２０１５年までに首都ハノイを含め３店舗の開設計画が決まっており、尾山長久アセアン事業最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「ベトナムの成長の勢いを取り込み、小売業の近代化に貢献したい」と述べた。
イオンは中国で４１、マレーシアで２６の大規模商業施設を展開。最近は対中関係悪化の影響もあり、東南アジアを重視している。尾山ＣＥＯは新・新興国といわれるミャンマー、ラオスへの進出については「調査段階で、具体的には決まっていない」と述べた。（ホーチミン時事）
