映画「金日成のパレード」、15日から東京などで再上映


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 一糸乱れぬ行進、軍事パレード、民衆の熱狂的な歓迎を受ける独裁者、彼の視察を受ける時代遅れの事業所――。北朝鮮を伝える映像はおおよそこれらに限られている。いずれも対外宣伝用に造られたもので、そこに北の民衆の素顔は出てこない。

 1989年にポーランドの撮影隊が北朝鮮建国40周年の記念行事を撮影した「金日成のパレード」は、91年に日本でも公開され、大きな話題となった。北が外部に公開した行事だが、それをありのまま映したことで、かえって、かの国の実像を雄弁に物語っていたからだ。


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