遠のく北朝鮮の中国式改革・開放


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権力闘争の行方占う2周忌

 「張成沢は北朝鮮権力中枢にいる人物の中で比較的、合理的発想の持ち主だ」

 1997年に韓国に亡命した北朝鮮の黄長燁・元朝鮮労働党書記は生前、周囲にこう語った。当時、じかに話を聞いた孫光柱元デイリーNK編集長によると、黄氏は「もし改革・開放路線を取るならそれは中国式だろう」とも言ったという。

 権謀術数に長(た)け、独裁政権の中で生き抜いてきた張氏だが、一方で北朝鮮のあるべき国家像にも心を砕いたとされる。深刻な食糧難、エネルギー難を解消するメドが立たない現実に、合理主義者なら内心、不満を抱いたことだろう。


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