世界遺産の森にモノレール、新たな観光に


ニュージーランド南島で建設を計画

世界遺産の森にモノレール、新たな観光に

ニュージーランド南島の世界遺産フィヨルドランド国立公園で計画中のモノレールのイメージ図=リバーストーン・ホールディングス社提供(時事)

 ニュージーランド南島で、世界遺産フィヨルドランド国立公園付近の原生林を走るモノレールの建設計画が進められている。新たな観光の目玉として期待され、外国人観光客の誘致強化を急ぐ政府は計画を承認する見通し。しかし、一部住民らは「自然景観を台無しにする」と反対している。

 モノレールは全長40キロ超で、乗客は原始的な森を間近に眺められる。計画する企業は、氷河に削られたフィヨルド地形が広がる人気観光地ミルフォード・サウンドへの移動時間が短縮され、訪問者数が増え、雇用創出の効果もあると説明する。

 これに対して、一部住民らは景観悪化を恐れて反対運動を展開。大ヒット映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズをこの森で撮影したニュージーランド出身のピーター・ジャクソン監督も「国立公園や世界遺産は国の美しさを守るために設けられた」と開発に反対だ。(シドニー時事)