日本発ファッション、目指せ高級ブランド


「クールジャパン」で海外展開、育成に期待高まる

日本発ファッション、目指せ高級ブランド

アパレルウェブがシンガポールで運営する日本ファッション店「JRunway(ジェイランウェイ)」(アパレルウェブ提供)

 日本の優れた文化や商品を海外展開する「クールジャパン」を政府が推進する中、日本発のファッションブランドの育成に期待が高まっている。日本にも、女性向け雑貨のサマンサタバサなど米国やアジアに店舗を構えるブランドもあるが、世界的な知名度はそれほど高くはない。シャネルやグッチ、ティファニーのような高級ブランドへの飛躍を目指し、海外で日本ブランドの売り込みが始まる。

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)は2月、ニューヨークで衣服や雑貨、アクセサリーなど46ブランドの展示商談会を開催する。山本寛斎氏らベテランに若手デザイナーも加わり、米国の流通関係者や販売店に商品を売り込む。

 官民ファンドのクールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)は2年以内に、ファッション衣料や食品など日本文化に関連した商品を幅広くそろえる商業施設を「日本デパート」として東南アジアにオープンさせる計画だ。

 機構の太田伸之社長は「日本の接客サービスが現地できちんとできれば、売れないはずはない」と、「おもてなし」を武器にブランドの確立に自信を示す。

 しかし、シンガポールで若者向けファッション店を運営するアパレルウェブ(東京)の千金楽健司社長は、「日本のファッションはブランド力が決定的にない」と指摘する。自動車や家電では高品質の日本製品のイメージが定着し、アニメや漫画の海外人気も高いが、ファッションは欧米に比べ、発信力が著しく劣る。

 米国では特に顕著で、三越伊勢丹HDの大西洋社長は「ジャパンラグジュアリー(日本高級ブランド)をつくるのは簡単ではない」と語る。

 三越伊勢丹HDは2月以降も日本商品の紹介を続けていく方針。日本ファッションが世界へ羽ばたけるか。継続が巣立ちの力となる。