小笠原の新島、西之島と一体化
噴火続き2カ所で接する、海保が確認
小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)付近に噴火活動でできた新島について、海上保安庁は26日、西之島と一体化したことを確認したと発表した。両島の距離は24日時点で約10メートルまで狭まっていた。一体化により、新島は西之島の一部として扱われ、新たな島名は付けられない見通しだ。
海保によると、26日午前に航空機から観測したところ、新島の北西側が、2カ所で西之島の南側と合わさり、地続きになった。合流部分の間には濁った海水がたまり、池のようになった。
新島の火口からは噴煙が約100メートルの高さに出続けている。観測に同行した東京工業大火山流体研究センターの野上健治教授は「噴煙が24日より増え、溶岩流出も続くなど極めて活発な活動状態にある」と分析した。
海保は11月20日に新島の出現を確認。同21日時点では1万平方メートル程度の大きさだったが、溶岩の流出が続き、今月24日には15万平方メートルに広がっていた。