復興支援でゴッホ「ひまわり」展


被災者の励みに、宮城県美術館で

復興支援でゴッホ「ひまわり」展

ゴッホの「ひまわり」の複製を手にする宮城県の村井嘉浩知事(左)と損保ジャパンの原田肇執行役員=25日午後、宮城県庁

 宮城県は25日、東日本大震災の復興支援事業の一環として、県美術館で来夏、ゴッホの「ひまわり」特別展を開催すると発表した。記者会見した村井嘉浩知事は「浮世絵のような明るい光を求めたゴッホが描いた『ひまわり』は、未来に向けて歩み続ける被災者の心の励みになる。クリスマスプレゼントになれば」と語った。

 開催日程は来年7月15日~8月31日。小中校生は無料とする。

 国内で唯一、「ひまわり」を所蔵する損保ジャパン東郷青児美術館から貸し出しを受ける。東北では初めてという。村井知事は「これだけの絵画なので管理・警備の調整に時間がかかった。開催が決まり感無量」と笑顔で話した。

 会見後、損害保険ジャパンの原田肇執行役員から村井知事に「ひまわり」のレプリカが手渡された。特別展開催までの期間、告知用として県美術館に飾られる。