五輪出場「達成感あった」
体操女子の田中理恵が引退会見
2012年ロンドン五輪の体操女子日本代表、田中理恵(26)=日体大教=が19日、東京都世田谷区の日体大世田谷キャンパスで現役引退の記者会見を開き、「ロンドン五輪で達成感を味わった。納得できる体操人生を送れた」と競技生活を振り返った。今後は日体大で体操部などの指導に当たるほか、スポーツ普及活動に携わる意向。
ロンドン五輪には兄の和仁(徳洲会)、弟の佑典(コナミ)とともに出場。その後は腰痛もあって休養していた。引退を決めた理由については、「復帰を目指して治療やトレーニングをしてきたが、気持ちが日に日に遠のいた」と話した。
両親も元選手。体操一家の家族に対しては「両親がいなかったら、3きょうだいの活躍はなかった。感謝の気持ちでいっぱい」と涙をこらえる場面も。遅咲きといわれた競技人生について、「世界でメダルは取れなかったが、25歳で五輪に出て、諦めない気持ちを見せられたと思う」と笑顔で話した。