大阪桐蔭高の森選手ら、鮮やか「連係プレー」


駅で人命救助、JRが感謝状

大阪桐蔭高の森選手ら、鮮やか「連係プレー」

JR西日本から人命救助の感謝状を贈られ笑顔を見せる大阪桐蔭高の森友哉捕手(右)と久米健夫捕手=9日、大阪府大東市

 高校野球で甲子園を沸かせた大阪桐蔭高の3年生、森友哉選手(18)と久米健夫選手(18)が大阪市内のJR新今宮駅でホームから転落した老人を救助したとして、JR西日本は9日、2人に感謝状を贈った。

 両選手やJR西日本によると、11月16日朝、登校途中の2人が新今宮駅で電車を待っていた際、久米選手が同じホームの反対側で70歳代の男性が誤って線路内へ倒れ込んだのを目撃。森選手に「行くぞ!」と声をかけ、2人が約1・5メートル下の線路に飛び降り、男性をホームへ引き上げた。男性は目が不自由で、つえをついていたという。

 JR西日本が「2人は大阪桐蔭野球部のバッグを持っていた」との情報を基に同校に問い合わせ、両選手のお手柄が判明。森選手は「当たり前のことなので、こういう話になるとは思っていなかった。(2人の)息がぴったりと合った」と語った。JR西日本安全推進室の槌谷博和室長は「甲子園のチームプレーを思わせる連係」と感謝した。

 大阪桐蔭高は今夏まで4季連続で甲子園に出場。主将を務めた森選手は強打の捕手で、プロ野球西武にドラフト1位で指名された。久米選手は控えの捕手としてベンチ入りし、今春の選抜大会3回戦では先発出場した。