新東名高速、西側主要の55キロ区間が開通
浜松いなさJCT-豊田東JCT、東名高速の渋滞緩和へ
新東名高速道路の浜松いなさジャンクション(JCT、浜松市)-豊田東JCT(愛知県豊田市)の55キロ区間が13日、開通した。これにより新東名は御殿場JCT(静岡県御殿場市)から西側の主要区間約200キロが完成し、首都圏と中京圏を結ぶ新たな高速道路が誕生した。並行する東名高速の渋滞緩和のほか、物流の活性化や観光客の増加が期待されている。
開通により、東名の三ケ日JCT(浜松市)-豊田JCT間で年約600回発生していた渋滞は、8割減少する見込み。御殿場JCT-豊田JCTの所要時間も、約3時間から約2時間へ短縮される。
周辺地域への経済効果では、日本百名湯に選ばれている湯谷温泉などの観光地がある奥三河地域への日帰り観光客の増加などが見込まれる。また、新東名は内陸部を通過するため、南海トラフ地震の被害を受けにくいと考えられている。東名と二重のネットワークを構成することで、災害時の支援物資を運ぶルートとしての役割を担う。
新東名は1987年、海老名南JCT(神奈川県海老名市)から豊田東JCTまでの全長253キロのルートで計画された。全線開通は20年度の予定だ。