リーリー、シンシンに発情の兆候


上野動物園のパンダ、2頭を同居させ一般公開中止も

リーリー、シンシンに発情の兆候

発情の兆候が見られた上野動物園のジャイアントパンダ、雄のリーリー(写真右)と雌のシンシン=1月28日(東京動物園協会提供)

 上野動物園(東京都台東区)は1日、自然交配による繁殖を目指しているジャイアントパンダのリーリー(雄、10歳)とシンシン(雌、10歳)に発情の兆候が見られると発表した。同日、観覧通路の外側に目隠し用のフェンスを設置。このフェンスに慣れさせている段階のためまだ観覧はできるが、今後、兆候がより顕著になった段階で2頭を同居させ、一般公開を中止する。

 同園によると、リーリーは1月上旬からシンシンのにおいに興味を示すようになり、シンシンも同月27日ごろからプールの水に足をつけるなど繁殖期特有の行動が見られるようになった。

 リーリー、シンシンの2頭は過去2回自然交配したが、2012年は産まれた赤ちゃんが死亡、13年は実際には妊娠していない「偽妊娠」だった。同園は「同居で交尾に至らない場合、人工授精も検討したい」としている。