雪の校庭に描いた「風と共に去りぬ」の名場面
ロシアのイジェフスクで、校務員のアートが人気
ロシア中部イジェフスクの学校の校庭で、毎年冬に雪をキャンバスにしたアートが描かれ、生徒たちの目を楽しませている。作者は校務員のセミョン・ブハーリンさん(54)。降雪時に、ほうきを手に30分ほどで仕上げる。
作品は米映画「風と共に去りぬ」の名シーンをモチーフにしたものや、国語の授業で習うロシアの文豪プーシキンの肖像画など。ブハーリンさんは若い頃に美術学校で絵画を学んだという。
報道などによると、控えめなブハーリンさんは「君たちのために描いているだけ」と念を押していたが、生徒たちが写真を撮影してインターネットの交流サイトに投稿し、ロシア全土に知れ渡った。
生徒のマリヤ・シュートキナさん(15)は取材に「授業の合間に教室の窓から絵を見るとうれしくなる。みんな校務員さんが大好き」と大喜び。ブハーリンさんは「絵を鑑賞できるのは数時間ほど。風が吹き飛ばしてしまうからね」と話している。(モスクワ時事)