大西卓哉飛行士、筑波宇宙センターで国内最終訓練


6月ごろ宇宙へ、「技術的にはいつでも宇宙に行ける」

大西卓哉飛行士、筑波宇宙センターで国内最終訓練

きぼうの船外に実験機器を設置する訓練を行う宇宙飛行士の大西卓哉さん=27日午後、茨城県つくば市の筑波宇宙センター

 今年6月ごろから国際宇宙ステーション(ISS)に約4カ月間滞在する宇宙飛行士の大西卓哉さん(40)が27日、茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで国内最後の訓練を行い、様子が報道陣に公開された。

 大西さんは全日空のパイロット出身で、2009年に宇宙飛行士候補に選抜された。今回が初飛行で、ロシアのソユーズ宇宙船に搭乗する。

 この日はISSの日本実験棟「きぼう」を想定した施設で、エアロックを使って実験機器を船外に出す訓練などを行った。

 大西さんは記者会見で「技術的にはいつでも宇宙に行ける技量を身に付けた。(昨年12月に)ソユーズの打ち上げや油井亀美也さんの帰還を間近に見て、次は本当に自分の番だと思った。油井さんに負けないよう頑張りたい」と話した。