北米自動車ショー、各社ブランド力強化に注力
高級車ブランドの新型車が存在感を放つ
米デトロイトで開かれている北米国際自動車ショーでは、高級車ブランドの新型車が存在感を放ち、特にブランドイメージに直結するセダンやクーペの出展が目立つ。世界有数の高級車市場である米国で、各社はブランド力強化にしのぎを削る。
景気回復や低金利を追い風に、米高級車市場は「今年も成長が続く」(トヨタ自動車幹部)との見方が優勢。欧州や南米が振るわない中、日米欧各社はこぞって米国への関与を強めている。
トヨタは「レクサス」からスポーツクーペ「LC500」を世界初公開。豊田章男社長が登壇し「退屈とは程遠い車だ」とアピールした。また、日産自動車がスポーツクーペを、ホンダがセダンのコンセプト車を高級車ブランドから出展。韓国・現代自動車や米フォード・モーターも新型車を発表した。
原油安による大型車回帰で乗用車は伸び悩み傾向にあるが、「ブランドを象徴するのはやはりセダンやスポーツ車」(業界筋)。各社はブランドイメージの再構築で、激しい競争を制したい考えだ。(デトロイト時事)