世界的なバイオリニスト晴れて「オリンピアン」
スキー女子タイ代表のバナコーンの出場記録認められる
世界的なバイオリニストで、ソチ五輪アルペンスキー女子大回転にタイ代表として出場したバネッサ・バナコーン(37)が、国際オリンピック委員会(IOC)から出場記録を認められ、晴れて「オリンピアン」になった。4日、英BBC放送(電子版)が報じた。
バナコーンは2014年2月のソチ五輪同種目で、完走中最下位の67位。五輪出場の夢をかなえたが、国際スキー連盟(FIS)は五輪出場資格を得たレースで不正に関わったとし、同年11月に4年間の出場停止などの処分を科した。
バナコーンはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴。昨年6月、CASは出場停止処分を無効とする一方、五輪出場資格を無効とする処分は覆さなかったが、IOCは出場記録を認めた。3月の競技会で復帰する予定のバナコーンは、18年平昌五輪の出場を目指すという。(時事)