ツタンカーメン王の顎鬚、ちゃんと直しました
黄金のマスクが修復されて、エジプト考古学博物館に戻る
職員の不手際で、古代エジプト第18王朝のファラオ(王)、ツタンカーメン王の黄金のマスクの顎髭(あごひげ)の部分が取れ、直後の修復で接着剤が表面にはみ出るなど、ずさんな管理が批判されていたエジプト考古学博物館(首都カイロ中心部)に、同マスクが完全修復されて2カ月ぶりに戻ってきた。
16日夕方、同博物館で記者会見が行われ、その後、報道陣に公開された。
修復は、ドイツ人専門家チームによって行われ、同チームはマスクを3Dスキャンした後、顎髭を再度取り外し、作業を行ったという。
ダマディ・エジプト考古相は同日の記者会見で、「作業の過程で、顎鬚の内部に黄金の筒が見つかった」と話し、修復には「けがの功名」もあったと強調した。
同マスクは純金製で、重さ11㌔。同博物館の目玉的存在。17日から一般公開される。(カイロ鈴木眞吉)