「無事に授賞式を終えて帰ってきました」


大村智、梶田隆章両氏が馳浩文科相に報告

馳浩文部科学相(右)と談笑する、ノーベル賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授(中央)と梶田隆章・東京大宇宙線研究所長=15日午後、文部科学省

馳浩文部科学相(右)と談笑する、ノーベル賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授(中央)と梶田隆章・東京大宇宙線研究所長=15日午後、文部科学省

 ノーベル賞授賞式から帰国した大村智・北里大特別栄誉教授(80)と梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)が15日、文部科学省で馳浩文部科学相と面会した。大村さんらはノーベル賞のメダルを手に、「おかげさまで、無事に授賞式を終えて帰ってきました」と報告した。

 馳文科相は「国民全体に大きな弾みがついた」と2人を改めて祝福。「継続的な研究環境を支えるのが私たちの仕事だが、ちょうど予算折衝の厳しい局面。このまま一緒に財務省に行きたいくらいの気持ちだ」と笑いを誘った。

 大村さんに促され、メダルを手に取った文科相は「重みを感じますね」と感心した様子。価値を尋ねられた大村さんが「文科省予算の半分くらいですかね」とジョークを交えて答えると、「そのくらいの価値はありますよ」と応じた。