日仏環境相、低炭素社会へ初の覚書に署名


「両国の知見共有し、環境分野の取り組み進化」

日仏環境相、低炭素社会へ初の覚書に署名

パリ郊外で10日、低炭素社会実現に向けた協力に関する覚書を交わす丸川珠代環境相(右)とフランスのロワイヤル環境相(時事)

 パリを訪問中の丸川珠代環境相は10日、フランスのロワイヤル環境相と会談し、低炭素社会の実現に向けて、技術開発や大気汚染の抑制、生物多様性の保全など8の協力項目をまとめた覚書に署名した。日仏両政府が環境分野で覚書を交わすのは初めて。

 丸川環境相は署名式で「両国は大都市を抱え、工業を主力とするなど共通点がある。日仏の知見を共有し、環境分野の取り組みを進化させたい」とあいさつ。ロワイヤル環境相は「地熱をはじめとする再生可能エネルギーなどの技術開発で協力したい」と応じた。

 またロワイヤル氏は、交通分野などでの日本の優れた環境技術を視察するため、2016年初めにも来日する意向を明らかにした。(パリ時事)