オバマ米大統領「クラシック音楽で東西橋渡し」


小澤征爾さんを称賛、ケネディ賞受賞者を招いて祝賀会

オバマ米大統領「クラシック音楽で東西橋渡し」

6日、ワシントンで開かれたケネディ・センター名誉賞の祝賀会に出席した小澤征爾さん(左)(AFP=時事)

 オバマ米大統領夫妻は6日、指揮者の小澤征爾さん(80)ら2015年のケネディ・センター名誉賞の受賞者5人をホワイトハウスに招いて祝賀会を行った。大統領はあいさつで、ボストン交響楽団を29年間率いた小澤さんを「クラシック音楽を通じて東洋と西洋を橋渡しすることに生涯をささげた」とたたえた。

 同賞は舞台芸術を通じて米文化に貢献した人に贈られるもので、日本人の受賞は初めて。15年は映画監督のジョージ・ルーカスさん、歌手のキャロル・キングさんらも受賞した。

 大統領は祝賀会で「小澤さんの指揮は繊細で力強い」と指摘。「モップみたいな髪形」と冗談を交えながら、「肘、指、膝、髪など体全体を指揮棒として使い、情熱的で正確な指揮で聴衆をくぎ付けにする」と称賛した。

 小澤さんはこの後、「指揮という仕事にとって最も重要なのはオーケストラだ。オーケストラの仲間と一緒に受けた賞だと思っている」と喜びを語った。(ワシントン時事)