小澤征爾さん、日本人として初のケネディ賞


米国の文化に貢献、「指揮棒手に生まれたよう」

小澤征爾さん、日本人として初のケネディ賞

米国の文化に貢献した人に贈られるケネディ・センター名誉賞の受賞者らがワシントンの国務省で開かれたケリー国務長官主催の晩餐会の後、記念の集合写真に臨んだ。日本人として初めて小澤征爾さん(前列左)が受賞した=5日(EPA=時事)

 音楽、ダンス、演劇、映画など舞台芸術を通じて米国の文化に貢献した人に贈られるケネディ・センター名誉賞の2015年の授賞式が5日、ワシントンの国務省で行われ、ボストン交響楽団で音楽監督を務めた指揮者の小澤征爾さん(80)らがメダルを受け取った。

 同センターによると、1978年の創設以来、日本人の受賞は初めて。席上、ジャズピアニストのハービー・ハンコックさんは小澤さんに「彼はまるで指揮棒を手に持って生まれてきたかのように指揮をする」と賛辞を贈った。

 受賞者は小澤さんのほか、映画監督のジョージ・ルーカスさん、ロックバンドのイーグルス、シンガー・ソングライターのキャロル・キングさんら。授賞式にはケリー国務長官も出席した。6日にはホワイトハウスでオバマ大統領主催のレセプションが行われる。(ワシントン時事)