「爆買い」と「トリプルスリー」が受賞


今年の「新語・流行語大賞」が選ばれる

「爆買い」と「トリプルスリー」が受賞

「2015ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞を「トリプルスリー」で受賞したプロ野球ソフトバンクの柳田悠岐選手(左から2人目)とヤクルトの山田哲人選手(同3人目)。右端は「爆買い」で受賞したラオックスの羅怡文社長=1日午後、東京都千代田区

 今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2015ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日発表され、中国人観光客らによる「爆買い」と、プロ野球で2選手が達成した打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」が大賞に選ばれた。

 爆買いの受賞者は、免税店を展開するラオックスの羅怡文社長。表彰式で羅社長は「本質は日本の商品の良さ。継続的に世界の人に、よりいい商品を届けたい」と語った。

 トリプルスリーの偉業を達成したソフトバンクの柳田悠岐選手は、「もっと野球を盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 このほかトップテンには、ラグビーのワールドカップで活躍した五郎丸歩選手の「五郎丸(ポーズ)」や、2020年東京五輪・パラリンピックで問題になった「エンブレム」などが並んだ。

 政治に関する言葉が数多くノミネートされ、安全保障関連法案に反対するデモで使用されたビラ「アベ政治を許さない」や、デモを行った学生団体「SEALDs」などがトップテン入りした。

 芥川賞を受賞し、240万部のベストセラーとなったお笑い芸人又吉直樹さんの「火花」も候補に上がっていたが、選ばれなかった。