中田屋、伊能忠敬測量隊一行の宿泊から200年
記念標柱を建立、
熱海市の「うみのホテル中田屋」で除幕式
実測による日本地図作製のため伊豆七島や熱海などを測量した江戸後期の伊能忠敬測量隊一行が200年前に宿泊したことを記念する「標柱」と「創業看板」の除幕式が1日、熱海市の創業214年の温泉宿「うみのホテル中田屋」で行われた。
このほど、従業員による同ホテルの歴史などを学ぶ勉強会で、測量隊一行が同宿(当時、中田屋喜八)に宿泊していたことが伊能忠敬測量日記の記述から判明。今月17日が、一行が宿泊してちょうど200年に当たることから建物玄関脇に記念標柱が建立された。
除幕式に参列した熱海市の齊藤栄市長は「測量隊一行の宿泊は、伊豆山地区が当時から旅人の受け入れ先となっていた証。標柱は隠れていた歴史を掘り起こしたもので大変意義深い」とあいさつし、埋もれている歴史の更なる発掘を期待した。