羽生結弦・浅田真央らによるエキシビションで幕
「自分の記録超えていく」、歴代最高優勝振り返る
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯で男子世界歴代最高の合計322・40点をマークして圧勝した羽生結弦(ANA)が29日、一夜明けて長野市内の会場で取材に応じ、「点数以上に自分の演技を成し遂げられたことに意味を感じた」と実感を込めて語った。
ショートプログラムとフリーで2種類の4回転を計5度決めて完璧に滑り切った今大会を、「自分との戦いに勝てる条件が整っていた」と振り返った。次の目標は男子初の3連覇が懸かるGPファイナル(12月10日開幕、スペイン・バルセロナ)。「自分の記録を超えていく」と意気込み、さらに完成度の高い演技を求める。
目指す最強のプログラム構成について、「(フリーで)四つの4回転でも僕は十分ではないと思う。自分の限界に挑戦したい」と熱く語った。
女子でGP初優勝を果たした宮原知子(大阪・関大高)は「トップ選手と争える点数を出せるようになった」と自信を深めた様子。中国杯からの連勝を逃して3位に終わった浅田真央(中京大)は、「目指す演技をとことん求める」と巻き返しを誓った。
大会は成績上位者などによるエキシビションで幕を閉じ、羽生と宮原、浅田らが華麗に舞った。