新大久保駅を訪れ、転落事故の救助犠牲者に献花


リトルエンジェルス「韓国人として誇りに思う」

新大久保駅を訪れ、転落事故の救助犠牲者に献花

 日韓国交正常化50周年記念事業の一環として来日公演中の韓国少女民族舞踊団「リトルエンジェルス」のメンバー32人は26日、東京・JR新大久保駅を訪れ、同駅ホームから転落した男性を助けようとして亡くなった韓国人留学生の李秀賢さん(当時26)と関根史郎さん(当時47)を追悼して献花を行った。

 献花式は、同駅構内に設置された李さんらの勇敢な行動をたたえる顕彰碑の前で行われた。リトルエンジェルスのメンバーは、4グループに分かれて献花と黙祷(もくとう)をささげた。

 メンバーのイ・ユンジさん(16)は「私たちの国の人が、日本で人助けをしようとしたことを韓国人として誇りに思う。また李秀賢さんのことを日本の方たちが記憶してくださっていることを、大韓民国の国民として感謝します」と語った。

 同駅で転落事故が起きたのは2001年1月。李さんらの行動は国内でも大きく報道され、事故をきっかけに駅ホーム上に非常停止ボタン設置などの安全対策が進められた。また2007年には李秀賢さんをモデルに製作された映画「あなたを忘れない」(監督・花堂純次)が公開された。