太陽系から39光年先に金星に似た惑星を発見


欧米チーム、大気が存在する可能性、生命いない?

太陽系から39光年先に金星に似た惑星を発見

39光年先にある赤色矮星(わいせい、画像奥)の周りを回る金星に似た惑星の想像図。欧米チームが大気が存在する可能性が高いと発表した(ハーバード・スミソニアン天体物理学センター、デーナ・ベリー氏提供)

太陽系から39光年先に金星に似た惑星を発見

ハーバード大などが南米チリに設置した望遠鏡群「マース・サウス望遠鏡アレー」。39光年先の赤色矮星(わいせい)の周りに金星に似た惑星があるのを発見した(ハーバード・スミソニアン天体物理学センター、ジョナサン・アーウィン氏提供)

 太陽系から39光年先にある恒星の周りを、金星に似た高温の岩石質惑星が回っているのを発見したと、マサチューセッツ工科大など欧米の研究チームが12日付の英科学誌ネイチャーに発表した。高温のため水が液体で存在せず、生命はいないと考えられるが、大気がある可能性が高いという。

 この恒星は大きさが太陽の5分の1しかなく、暗い赤色矮星(わいせい)だが、誕生は太陽より古く50億年以上前とみられる。金星に似た惑星「GJ1132b」の大きさは地球の約1・2倍で、質量(重さ)は約1・6倍。赤色矮星との距離が非常に短く公転周期が1・6日のため、140~310度程度の高温と推定される。

 銀河系(天の川銀河)では太陽のような恒星より、小さい赤色矮星の方がはるかに多く、その周りを回る惑星は「第二の地球」探しの主要なターゲットとなっている。口径40センチの望遠鏡8台から成る専用の自動観測装置が南米チリに設置されており、今年5月に今回の発見に至った。

 今後、より地球に近い惑星が見つかると予想され、大気の観測が進めば生命の存在を示す物質を捉えられる可能性もある。